ホルモンにやさしい食事

40代を過ぎると、体が求める食事は少しずつ変わっていきます。
同じように食べているのに太りやすくなった、疲れやすくなった、肌の調子が乱れやすくなった――それは、ホルモンの働きが変化しているサインです。
けれど、体が変わるということは、“新しい食べ方”を見つけるチャンスでもあります。

ホルモンのバランスを整えるために大切なのは、まず「血糖値の安定」です。
急激に上がったり下がったりすることで、体はストレスを感じ、ホルモンの分泌にも影響します。
食事の最初に野菜やたんぱく質を摂り、炭水化物は後から。
それだけで血糖値の上昇をゆるやかにし、体のリズムを保つことができます。

たんぱく質は、ホルモンの材料になる重要な栄養素です。
肉や魚、卵、大豆製品などをバランスよく取り入れることで、肌や髪のツヤも保たれます。
中でも大豆に含まれる「イソフラボン」は、女性ホルモンの働きをサポートすると言われています。
豆腐や納豆、味噌汁など、毎日の食卓に自然に取り入れたい食材です。

また、ホルモンを運ぶ“血液”の質を整えるには、良質な脂質も欠かせません。
青魚のEPAやDHA、アボカドやナッツに含まれるオメガ3脂肪酸は、炎症を抑え、血流を良くしてくれます。
「油を控える」ではなく、「良い油を選ぶ」。
これが40代以降の食生活で大切なポイントです。

発酵食品も、ホルモンバランスを整える心強い味方です。
腸内環境が整うと、体内の老廃物がスムーズに排出され、自律神経の安定にもつながります。
ヨーグルト、ぬか漬け、キムチなど、無理のない範囲で取り入れてみましょう。

そしてもうひとつ大切なのは、「食べる時間」です。
夜遅い食事や不規則な食事は、ホルモンの分泌リズムを乱します。
できるだけ毎日同じ時間に食べることで、体が安心して働くようになります。
それはまるで、体に「今は整える時間だよ」と伝えるようなもの。

食事は、ただお腹を満たすためのものではありません。
体と心のバランスを整える“日々のメッセージ”です。
ホルモンにやさしい食べ方を心がけることは、自分をやさしく扱うことでもあります。

忙しい日々の中でも、ひと口を丁寧に味わう時間を持つ。
それだけで、体は少しずつ整い始めます。
美しさも、穏やかさも、毎日の食卓から育っていくのです。