肩コリと聞くと「両肩が重い」というイメージを持つ方が多いですが、実際には右肩だけ・左肩だけといった片側だけの肩コリに悩む人がかなり多くいます。
「どうして片方だけ?」「何か病気なの?」と不安を抱く方も少なくありません。
結論から言えば、片側だけの肩コリには明確な原因があります。
ほとんどは日常生活のクセや姿勢の偏りですが、ときには治療が必要なケースもあります。
ここでは、片側肩コリの主な原因をわかりやすく解説していきます。
1. 日常動作の“片寄り”が原因
最も多い原因がこれです。
人は無意識に利き手側ばかり使ったり、バッグをいつも同じ肩にかけたり、体の片側だけに負荷をかけています。
● よくある片側負担の例
- いつも右手でマウスを操作する
- バッグを同じ肩にかける
- スマホを持つ手が決まっている
- 片側だけで噛むクセ
- 横座りや足組み
こうした“左右非対称のクセ”が続くと、使う筋肉と使わない筋肉が極端に分かれ、片側だけ凝り固まるのです。
2. 姿勢の歪み(巻き肩・猫背・骨盤のズレ)
肩や首は、背骨・骨盤・肩甲骨の位置によって大きく影響を受けます。
姿勢の歪みがあると、左右の筋肉の緊張バランスが崩れ、
どちらか片方だけが常に負担を背負う状態になります。
● 片側肩コリになりやすい姿勢例
- 片方の肩が下がっている
- 片側だけ肩が前に出ている
- デスクワークで体が傾く
- いつも同じ方向を向いて作業している
とくにデスクワークでは、
**“利き手側の巻き肩”**が非常に多いです。
肩が前に入り、肩甲骨が外側に開いたまま固まるため、片側だけ重だるくなります。
3. 片側の肩甲骨が動いていない(肩甲骨の滑走不全)
肩コリの本当の主役は「肩」ではなく肩甲骨です。
肩甲骨がスムーズに動かないと、首・肩・背中の特定箇所に負担が集中し、片側だけコリが発生します。
● 肩甲骨の動きが悪くなる原因
- 運動不足
- 長時間同じ姿勢
- 座り方が悪い
- スマホ首・猫背
肩甲骨が片側だけ固まると、**肩周りの筋肉が“片側だけ引きつるように凝る”**ことがあります。
4. トリガーポイント(筋肉の硬結)が片側にできている
トリガーポイントとは、筋肉の中にできる“しこり”のような固い部分です。
これができると、押すと強い痛みがあり、その周囲の筋肉が片側だけ過緊張します。
とくに
- 肩上部の僧帽筋
- 肩甲骨内側
- 首の横(胸鎖乳突筋)
などにできやすく、片側肩コリの強い原因となります。
5. 目の使いすぎ・噛み合わせの問題
意外ですが、目や顎の問題も肩コリの左右差に影響します。
● 片側だけ目を酷使する
- PC画面の位置が偏っている
- スマホを見る角度が片側だけ
目の疲労は同じ側の首筋 → 肩へと緊張を広げるため、片側だけが凝ります。
● 片側でばかり噛むクセ
これも非常に多い原因で、
噛み癖 → 顎の筋肉の左右差 → 首 → 肩
という順に片側へ負担が集中します。
6. 内臓の疲れ・ストレスによる影響
自律神経が乱れると筋肉の緊張バランスが崩れ、片側だけに症状が出ることがあります。
特にストレスが強い人は、“片側の僧帽筋”だけが常に硬いままというケースが多く見られます。
7. 注意が必要なケース(整形外科を受診した方がよい)
次のような症状が片側だけに出ている場合、整形外科で検査を推奨します。
- 片側の肩〜腕がしびれる
- 首を動かすと激痛
- 力が入りにくい
- 頭痛・めまいを伴う
- 何ヶ月も続いて改善しない
これは、
・頚椎ヘルニア
・神経根症
・四十肩
などが隠れている可能性があります。
結論:片側だけの肩コリは“必ず原因がある”
片側の肩コリは、偶然ではなく生活のクセ・姿勢・筋肉の偏りがほとんどの原因です。
放置すると「片側の肩だけがずっと硬い」「左右で肩の高さが変わる」といった状態になり、慢性化してしまいます。

