肩や首、腰など、慢性的な身体のコリは多くの人が抱える悩みです。
デスクワークやスマホの使用、運動不足など、現代の生活習慣はコリを悪化させる要因であふれています。しかし、「筋トレをすればいいのか」「インナーマッスルを鍛えた方が良いのか」と迷う方も多いでしょう。
ここでは、身体のコリ改善の観点から、インナーマッスルと筋トレの違いをわかりやすく解説し、効果的な改善の考え方をお伝えします。
身体のコリの正体
身体のコリとは、簡単に言うと筋肉の血流低下と筋緊張の蓄積です。
長時間のデスクワークで肩や首がガチガチになる、同じ姿勢を続けて背中や腰が重くなる、といった経験は誰にでもあります。これらのコリは、単なる疲労ではなく、筋肉が硬直して血流が滞り、老廃物や疲労物質が溜まった状態なのです。
さらに厄介なのは、コリは一か所だけでなく、関連する筋肉や姿勢の崩れによって連鎖的に起こることです。例えば首コリが肩や背中に広がり、さらに腰まで影響するケースもあります。このため、コリを改善するには、単に表面の筋肉をほぐすだけでなく、深層の筋肉や姿勢の改善も必要になります。
インナーマッスルとは?
インナーマッスルとは、体の深層にある筋肉のことを指します。
体の表面にある大きな筋肉(アウターマッスル)とは異なり、インナーマッスルは直接的に大きな力を出す筋肉ではありません。その役割は、関節を安定させることや姿勢を保つこと、細かい動きを調整することです。言い換えれば、表面筋が効率的に働くための土台となる筋肉です。
具体例を挙げると、首の深層筋(深層頸筋や前頚筋)は、首や頭を安定させて首コリや肩こりを予防します。肩では肩甲骨周囲のローテーターカフが肩関節を支え、腰では腹横筋や腰方形筋が体幹を安定させます。これらの筋肉が弱まると、表面の筋肉が過剰に働き、肩や首のコリ、腰痛などが慢性化するのです。
インナーマッスルは小さくても持久力に優れており、長時間働くことができます。そのため、コリを根本的に改善するためには、インナーマッスルを意識して鍛えることが非常に重要です。
筋トレとは?
筋トレとは、筋肉を鍛える運動全般を指します。これはインナーマッスルもアウターマッスルも対象で、目的に応じて強さや種類が変わります。重りを使ったトレーニング、自重での運動、チューブやボールを使ったトレーニングなど方法は多岐にわたります。
筋トレの主な効果は、筋力アップや持久力向上、血流改善、ボディメイクです。血流が改善されることで老廃物が流れ、筋肉の柔軟性も向上するため、コリの予防にもつながります。さらに、体幹や肩甲骨周りの筋肉を鍛えることで、姿勢を正しく保ちやすくなり、慢性的なコリの負担を減らすことができます。
つまり、筋トレは「筋肉を強くする手段」であり、インナーマッスルも筋トレを通して鍛えることが可能です。
インナーマッスルと筋トレの違い
インナーマッスルと筋トレの違いを理解することは、コリ改善の鍵になります。
簡単に言うと、インナーマッスルは鍛える対象、筋トレは鍛える手段です。
インナーマッスルは深層にあり、姿勢保持や関節の安定など、コリの予防や慢性化防止に重要です。一方で筋トレは、筋肉全般を鍛え、血流を改善したり筋力を増強したりする運動です。ですから、インナーマッスルに効かせるよう意識して筋トレを行うことで、肩こりや首こりの根本改善につながります。
誤解しやすい点ですが、インナーマッスルだけを鍛えればよいわけではなく、表層筋と組み合わせた運動やストレッチが必要です。バランスよく鍛えることで、日常生活での姿勢保持や動作がスムーズになり、慢性的なコリから解放されます。
身体のコリ改善にどう活かすか
慢性的な身体のコリを改善するには、次のステップが効果的です。
- インナーマッスルを意識した筋トレで姿勢や関節を安定させる
- 表面の筋肉のストレッチやほぐしで血流を改善する
- 日常生活の姿勢改善で負担を減らす
ポイントは、重い負荷をかけることではなく、正しいフォームで体幹や肩甲骨、首の深層筋を意識して動かすことです。これにより、肩や首、腰のコリを根本から改善することができます。
まとめ
- 身体のコリは、筋肉の血流低下と過緊張が原因
- インナーマッスルは体の深層筋で、姿勢や関節の安定に重要
- 筋トレは筋肉を鍛える運動全般で、インナーマッスルも鍛えられる
- コリ改善には「インナーマッスルを意識した筋トレ+表層筋のケア」が最も効果的
肩こり・首こり・腰のコリに悩む方は、まずインナーマッスルを意識した筋トレから始めることが、再発防止と根本改善への近道です。

